生前相談

ー生前相談ー

突然のお葬式では、大切な方を失って気が動転しているにも関わらず、短時間でさまざまな決断が必要です。
ご逝去が深夜だと、おそらく睡眠をとることもできず、体力的にも疲弊した状態でお葬式のお打ち合わせをすることになります。
多くの葬儀会社はそんな弱りきった方々の味方となって、献身的に相談に乗り、予算に応じたご提案をするはずです
はずなのですが、葬儀会社は慈善団体ではありませんので、利益を出すために少しでも単価を上げようと、規模の割に大きな祭壇を勧めてきたり、高額な商材を勧めてきます。
葬儀会社の優秀な営業マンは、大切な方が亡くなって冷静でない遺族から、どこまでお金を引き出せるかを慎重に見定め、希望とはかけ離れた金額の見積もり書にサインをさせます。
お葬式のあとで冷静になって請求書を見てからでは遅いのです。

大切な方には長生きしてもらいたいですし、不幸を念頭に置いて行動しなければならないのは、相当な精神力を要すると思います。
「死ぬ前からお葬式のことを考えるなんて縁起でもない!そんなことをして本当に死んだらどうするんだ!」と思われる方も多いでしょう。
当然ですが、亡くなる前にお葬式の見積もりをしたからといって、死期が早まることはないです。
そして、死は必ず訪れます。
嫌でも、お葬式のことを考えなければならない時は必ず来ます。嫌なことは先にすべきです。
見積もりは、出来るだけ具体的に作ってもらいましょう。
葬儀会社は少しでも安く見せて、他社に抜かれないようにします。
葬儀会社の広告を見れば顕著です。
【○○円~できます!】とできもしない金額が掲載されています。
そうして、ご逝去の日に電話を掛けさせ、自社の安置施設に安置し、人質よろしく高額になった葬儀代金の見積もり書にサインをさせるのです。
生前のお打ち合わせでも同様のことが行われます。
せっかく意を決して生前相談に訪れたのに曖昧で余白の多い、安く見せかけた見積もりでは意味がありません。
後は当日サインをするだけ、というくらい具体的な見積もりをもらい、それが安く見せかけた見積もりであれば、逆手に取って、言質を引き出せた、と思えるくらいの覚悟で臨みましょう。
少しでも安くしたいのであれば、2社以上相見積もりをしても良いですし、「イオンのお葬式」や「いい葬儀」、「小さなお葬式」といった葬儀仲介サービスを利用するのも良いと思います。