打ち合わせ

葬儀会社と初回の打ち合わせ

葬儀会社やご逝去の時間にもよりますが、お打ち合わせは搬送後すぐに行われることが多いです。
病院で受けとった死亡診断書と印鑑(認印可)を持参しましょう。
役所への死亡届の提出と火葬場の予約は葬儀会社が行ってくれます。
お打ち合わせではお葬式の日程、形式、規模、予算などを話し、葬儀にかかる費用のお見積りを出します。
日程に関してですが、まず「死後24時間以内は火葬してはならない」という法律があります。

火葬場


次に、火葬場の予約状況があります。
お葬式と火葬を別日にすることはありませんので、火葬場の予約ができないとお葬式ができません。
東京では一週間程度待つのが当たり前のようです。
ちなみに、「骨葬」と言って火葬を先にして後日お葬式をすることはあります。

付き合いのある宗教者


宗教者との付き合いがあれば、宗教者の予定も重要です。
付き合いのある宗教者(旦那寺など)がいる場合には必ず連絡をします。
すぐに、『枕経』といって故人様の枕元でお経を上げに来られる場合もあります。
また、引っ越しなどで檀那寺が遠方にある場合でも連絡は絶対に必要です。
隣県程度なら大体来られます。
檀那寺が遠方や予定が合わずどうしても来られない場合で檀那寺から許可を得た場合や、特定の付き合いのある寺院はないがお葬式でお勤めをしてもらいたい場合、寺院紹介サービスを利用できます。

お葬式の日程とご遺体の保管


そうして葬儀日程が決められますが、日程が遅くなればなるほど、ご安置にかかる費用(ドライアイス代など)が嵩みます。故人様のお身体の状態も悪くなるので、高額にはなりますがエンバーミング(防腐処置)という選択もあります。

お葬式の形式

  • 「二日葬」お通夜とお葬式。もっとも一般的な形式です。檀那寺から強要されるケースもあります。
  • 「一日葬」お通夜をせずにお葬式のみ。
  • 「直葬」お葬式をしない。火葬をするための最低限のことだけをします。当然費用は抑えられます。


「お葬式をしないで成仏できるのでしょうか?」と真面目に聞かれることがあります。
難しい質問ですが、逆にお葬式をしたからといって成仏できるとは限りません。

新しいお葬式の形式

音楽葬などの宗教色を排したお葬式も増えており、信心のない方であれば、お布施など無意味な出費も避けられます。

規模と会場とお花

どの範囲の人間関係まで声を掛けるかによって規模が変わります。
会社関係、町内会、友人、遠い親戚、近い親戚、、、多数の参列が見込まれるのであれば、広い式場が必要ですし、それに見合う花の量の祭壇も必要でしょう。
家族のみ10名以下の参列であれば、それなりの祭壇で良いかもしれません。
気を付けたいのは、打ち合わせに訪れる葬儀会社の営業マンの口車に乗せられてしまうこと。
「故人様への感謝の気持ちがお花の量ですよ」などと言って規模に見合わない祭壇を勧めてきます。
価値観は人それぞれなので、一概に否定はできないのですが、祭壇に花がなくても故人様を送り出す気持ちに変わりはないと思いますし、素敵なお葬式はできます。
また、地域にもよりますが、参列者へのお返しや通夜振舞いなど、規模が大きくなるとそれにかかる費用も大きくなります。
その他、棺、骨壺、霊柩車など、あらゆる商材に【松】【竹】【梅】があり、秤にかけ選ばなければなりません。
その度に葬儀会社の優秀な営業マンが揺さぶりをかけてきます。
故人様を人質同然に扱い高額商材を選ぶように仕向けてきます。
こうなってからでは遅いのです。
断言します。お打ち合わせは、大切な方が亡くなる前に行いましょう。