お迎え・ご安置

ご遺体のお迎え

お迎えからご安置までを詳しくご説明いたします。
人は大抵の場合、病院か施設か自宅かその他の場所(事件・事故・災害など)で亡くなります。
病院でお亡くなりになると、死後の処置(エンゼルケア)が行われます。
この間にご遺族は葬儀会社への連絡を行います。
この際、病院から提携の葬儀会社を紹介されることがありますが、安易に決めてしまわないように。葬儀会社は大切な方がお亡くなりになる前に決めておきましょう。

葬儀会社からのヒアリングとポイント


葬儀会社から聞かれることは以下の通りです。

  • 故人様の名前・住所
  • 連絡者の名前・住所
  • 連絡者と故人様の関係
  • 病院・施設・病棟・部屋番号
  • ご遺体の安置場所
  • 宗教者とのお付き合いの有無
  • お葬式の希望場所
  • お葬式の形態

このタイミングで日程の希望はまず聞かれません。
火葬場の空き状況や宗教者の予定によりすぐに決められないからです。
故人様の住所を聞かれるのは、火葬場の空き状況を調べるためです。
火葬場の多くは公営で、市内料金と市外料金があり、大体4~5倍ほどの金額差があります。
余程のことがない限り故人様の住所地の火葬場を利用するようにしましょう。
現在では、一般的にイメージされるお坊さんが木魚を叩いてお経を上げてお焼香をして、というようなお葬式をせず、故人様が好きだった音楽を流す『音楽葬』や、お葬式をせず直接火葬場でお別れをする『直葬』が増えています。
そういった形式のお葬式をしたいと思っていても、付き合いのある宗教者(寺院・神社・教会など)がいれば、必ず連絡をします。
引っ越してなどで遠く離れていても付き合いのある宗教者には必ず連絡をします。
寺院によっては、「直葬などけしからん!」とお葬式を強要してくることもあり従わざるを得ないときもあります。
檀家制度の名残です。

ご遺体の安置先と注意点


安置先として安置施設を選ばれる場合には、面会できる施設か確認をした方がよいです。
火葬場の予約状況や宗教者の都合によっては、お葬式まで一週間ほどかかることがあり、それまで一度も会えない可能性もあります。
安置先としてご自宅を選ばれる場合、いかなる立地や間取りであっても、葬儀会社は引き受けます。
大切な方が長期入院されていたなど、最後はご自宅へお帰りいただいて、ご自身の布団で休んでもらいたいと思われるでしょう。
ここで注意すべき点が3点あります。

  • 階段で2階以上に運ぶと、故人様に無理な体勢をとらせてしまうのでできれば1階が無難です。
  • 部屋の温度は18度以下を維持する。葬儀会社は毎日、ドライアイスの交換に伺います。
  • 時間と共にご遺体に変化が現れますので、お線香やお供えを用意する。

故人様の枕元に、枕机と呼ばれるお線香やお供えをする机を用意します。
また、ご安置と前後して、病院から死亡診断書を受けとります。
A3用紙の右半分が死亡診断書で医師が記入します。
左半分は死亡届で、ご遺族が記入しますので、余裕があれば葬儀会社との打ち合わせまでに記入を済ませておきましょう。
ご安置が完了したら、次は葬儀会社との打ち合わせです。
もし、故人様とのお別れが深夜だった場合、おそらく打ち合わせは明朝になります。
しっかりとお休みになって鋭気を養ってください。
葬儀会社との打ち合わせは、大切な方の弔い方を決める「戦さ」です。
言いなりになる必要はありません。