お葬式の現場で、たまーに聞かれます。
結婚式や引っ越しのように閑散期は安くなるのか?
という質問ですね。
A.お葬式費用は時期によって変動しません。が、閑散期に比べると繁忙期の方がほんの少し高くなる場合があります。
全国に4000社以上あると言われる葬儀会社の全てに確認を取ったわけではないですが、おそらく、時期によって葬儀費用を変動させている会社は0だと思います。
当然ですが、結婚式と違いお葬式は日取りを選べないからですね。
お葬式にかかる費用は時期によって変動しませんが、お葬式にも繁忙期(やや不謹慎な表現ではありますが)や閑散期はあります。
厚生労働省の人口動態統計、月毎死亡数推移のグラフを見ると、例年1月から12月まで緩やかなU字を描いています。
寒さが穏やかになるにつれ死亡数は減っていき、寒さが厳しくなるにつれ死亡数は増えていきます。
つまり冬が繁忙期で春が閑散期となります。
繁忙期になると、希望の式場や火葬場が既に抑えられていて、お葬式を日延べせざるを得なくなることが、多くあります。
お葬式をするためには、式場と火葬場が必要ですが、亡くなる日を予め決めておくなんてことはできませんから、亡くなる前に式場を予約することはできません。
お葬式を1日延ばすと、その分、ドライアイスやお布団の交換、安置施設を借りる場合は施設料などの安置に掛かる諸費用が加算されます。
ですので、葬儀費用は、閑散期に比べると繁忙期の方がほんの少し高くなる場合があります。
また、結婚式における仏滅のようにお葬式は六曜の友引を避けたほうが良い、と言われています。
火葬場によっては、友引を休場日にしている場合もあります。
よって、時期を問わず友引の翌日は、式場、火葬場ともに予約が取りにくく、日延べする可能性が高くなり、繁忙期同様、安置に掛かる諸費用が加算される可能性が高くなります。