天台宗

【宗祖】

伝教大師 最澄

【開宗年】

806年

【本山】

比叡山延暦寺

【ご本尊】

阿弥陀如来や釈迦如来など

脇侍

向かって右…中国の天台宗開祖

『智顗(ちぎ)』

向かって左…日本の天台宗開祖

『最澄(さいちょう)』

【名号】

南無阿弥陀仏

【根本経典】

妙法蓮華経

【焼香作法】

決まりなし

【線香作法】

3本に火をつけ、こちらから見て手前に1本、奥に2本、逆三角形になるように立てる

【戒名】

([院号])[道号][戒名][位号]

【概要】

天台宗は今からおよそ1200年前、延暦25年(806)に伝教大師最澄によって開かれた宗派です。

元は中国の僧侶、智顗(ちぎ)を開祖、天台山を本山として広まった宗派であり、遣唐使として唐に渡った最澄が天台山で修行し、その教えを日本に持ち帰って開宗しました。

天台宗は、妙法蓮華経を根本経典としており、『一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょう しつうぶっしょう)』=全ての生きとし生ける者は仏になる可能性を有している、という教えを最も重要視しています。

また、仏教には八万四千もの教えがあると言われていますが、それらは別々な悟りを得る教えではなく、例えば座禅でも念仏でも護摩供を修することでも、巡礼でも、写経でも、そこに真実を探し求める心(道心)があれば、そのままそれが悟りに至る道だと説いています。

浄土宗の開祖=法然、浄土真宗の開祖=親鸞、臨済宗の開祖=栄西、曹洞宗の開祖=道元、日蓮宗の開祖=日蓮など、他の宗派の開祖も天台宗の本山である比叡山で学びました。

このことから、比叡山は「日本仏教の母山」と呼ばれています。