曹洞宗

【日本での開祖】

道元

【開宗年】

1227年

【本山】

永平寺

總持寺

【ご本尊】

釈迦如来

脇侍

向かって右…『道元』

向かって左…『瑩山』

【名号】

南無釈迦牟尼仏

【根本経典】

特になし

【焼香作法】

2回(2回目は押し頂かない)

【線香作法】

1本に火をつけ真ん中に立てます

【戒名】

([院号])[道号][戒名][位号]

【概要】

曹洞宗の教えは、栄西の孫弟子にあたる道元により中国から伝えられました。

道元自身は、中国からお釈迦様より歴代の祖師方に相続されてきた「正伝の仏法(しょうでんのぶっぽう)」を相続されたとして、曹洞宗と名乗ることを嫌いました。

宗派の呼称として曹洞宗を用いるようになったのは、道元の死後、曹洞宗中興の祖と言われる瑩山(けいざん)の頃からです。

このため、曹洞宗のご本尊は一仏両祖と言い、中央にお釈迦様、向かって右に道元、向かって左に瑩山が並びます。

臨済宗、黄檗宗(おうばくしゅう)と並び、日本三大禅宗の一つです。

坐禅(ざぜん)を中心とした修業により全ての人間に本来備わっている仏性を呼び覚ますことを目的とする禅宗ですが、臨済宗は、「公案(こうあん)」と呼ばれる、いわゆる禅問答を解いて悟りに至る『看話禅(かんなぜん)』という修行法が行われるのに対し、曹洞宗は、余念を交えずただひたすら坐禅に打ち込む「只管打坐(しかんたざ)」で悟りに至る『黙照禅(もくしょうぜん)』という修行法が行われます。

「臨済将軍曹洞士民」と言われ、臨済宗が幕府からの庇護を受け鎌倉武士を中心に広まったのに対し、曹洞宗は地方武家や豪族、下級武士に広まりました。

臨済宗や曹洞宗の葬儀では、導師が突然

「かあぁぁぁぁぁつっっ!!!」

と大きな声を出します。

「喝(かつ)」と言っており、故人が現世への未練を断ち切り仏の道へ正しく進ませるための大事な作法なのですが、初見では驚きすぎて思わず声が出てしまったり、お子さんが泣き出したりします。

導師がおもむろに立ち上がると、間もなく喝タイムなので、お腹に力を入れて耐え忍ぶことをお勧めします。